パチンコ依存を克服する前に

パチンコ依存症克服方法をお探しの方、またはそのご家族の方へ強く申し上げたいのは、「怪しげなセミナーには通うな」ということです。


パチンコ依存症の人は「高刺激」に慣れてしまっている

もしここをご覧になっていらっしゃる方がご家族の方ならあまりピンと来ないかもしれませんが、パチンコ依存症者(→パチンコ依存症解決センター)なら分かっていただけると思います。
・「今日勝たなかったら電気代が払えなくなるかもしれない」と思いながら打つストレス
・そんな時にかかった熱いリーチ。赤保留からスーパーリーチに発展、攻略本で見た情報によれば期待度☆4つ半。期待させられるだけ期待させられて外れた時のストレス
・後から隣の席に座った呑気そうなカップルが3000円で大当たりを引いた時のストレス
・あと1000円で財布の中が空になると苛立ちながら打つストレス
・「またか、またあの日と同じ気分を味わうのか。また自己嫌悪で眠れなくなるのか」と思いながら画面を睨みつけるストレス。
・ダイナマイトだってもうちょっと早く爆発するだろうというぐらい溜まりに溜まったストレスを抱えながら、ラスト500円で大当たりを引いた時の凄まじい喜びと安堵
・その大当たりが単発だった時のストレス
・画面を殴り飛ばしてやりたい気持ちを抱えながら打ち続けて今度は確変を引いた時の例えようもない喜びと勝利感

ほんの1時間や2時間そこらで感情が「マイナス300」から「プラス200」まで行ったり来たりするのです。
パチンコをやらない人の日常生活での「1日の感情の振れ幅」がプラスマイナス20前後ぐらいだとすれば、1~2時間で「普通の人の1日」よりも15倍から10倍くらいの「高刺激」を受けているのです。
メーター
針が行ったり来たりする幅が広い

 


日常のほとんどがつまらないと感じてしまう

パチンコ依存症者が1週間に1度は味わっている「プラス200」という感情を日常生活で見出すのはなかなか大変です。何故ならプラス200まで針が振れるには、一度マイナス300くらいまで落ちる必要があり、この「マイナス300の感情」というのも日常生活の中ではそうそう簡単に出くわすものでもありません。
パチンコ依存症者は「プラス200もマイナス300も日常にはなかなかない」と分かっています。分かっているからこそ「マイナス300を味わうのは分かっているし、結局最終的にはマイナスになるのも分かっているけど、プラス200の喜びをまた味わいたい」と考えてしまうのです。だって、あんな凄まじい喜びや解放感や勝利の味は、日常ではなかなか味わえないですからね。


そんな時に「ありがたいお話」なんか聞いても何にもならない

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ありがたいお説教なんか求めてません!
マイナス300かプラス200の「味」に慣れている人に、セミナーやカウンセリングなど「ご立派な御方」からの「ありがたいお話」なんか、一つまみの塩を振りかけただけのご飯よりも味気ないものにしか感じません。「まあ、所詮、ご立派な御方には分からないですよね、こんなゴミ屑みたいな人間の気持ちは」と余計に卑屈になるだけです。

まずやるべきことは

パチンコ依存症を克服するのに必要なことはまず「自分はマイナス300だのプラス200だの感情に慣れてしまっている」と自覚することです。だから「日常が味気ないのではない。自分が刺激の強すぎる世界に慣れてしまっているだけだ」と意識を改善してみてください。
あなたは今、ソースもケチャップもマヨネーズも醤油も塩も味噌も生姜もニンニクも全部が大量に入っている料理の味に慣れてしまっている状態です。なので、ソースの味しかしないものや、味噌の味しかしないものに「なんか味気ない」と感じてしまうだけです。


絶対に無理だと決めつけないで

「ソースもケチャップもマヨネーズも醤油も塩も味噌も生姜もニンニクも全部が大量に入っている料理」なんて、考えただけで身体に物凄く悪そうですよね。ちょっと意識を変えてあげれば身体は自然と「今、自分に必要なもの」を求めるようになります。心も同じです。「自分は強烈な刺激に慣れてしまってすっかり麻痺しているのだ。もういい歳なんだから真剣に改善しよう」と思うだけでOKです。最初はそれぐらいでいいのです。


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